「専業主婦やめたい」と毎日検索していた私の心が軽くなった、たった1つの習慣

「専業主婦 やめたい」アイキャッチ画像 考え方

「専業主婦をやめたい」。
「専業主婦の生活に疲れてしまった」。

きっと、この記事に辿り着いてくださった方は少し心が疲れてしまっているんだと思います。かくいう私がいい例で、はじめて専業主婦になり半年後に働き出すまでの間、毎日のように「専業主婦 やめたい」と検索していました。

そんな私は現在も専業主婦をやっています。なぜかというと、悩みの本質が「専業主婦をやめたい」ことではないと気づいたからです。「専業主婦をやめたい」と思っていることは事実だし、理屈じゃありません。けれど、本当の悩みはおそらく別にあって、複雑に絡み合っているのかもしれません。

世の中には、専業主婦という立場を気に入っている方や心から楽しんでいる方も多いということは知っています。けれどこの記事は、悩める専業主婦の方向け。私自身が負のループから抜けていくきっかけになった習慣であり、今でも大事にしていることを紹介します。

悩める専業主婦は「自分の機嫌をとること」を考えて

手でハートをつくる様子

見出しに結論を書いていますが、「専業主婦 やめたい」と毎日検索していた私が習慣化したのは「自分の機嫌をとること」です。

いわば自己分析に近いのですが、難しいことはありません。自分がうれしくなることやよろこぶ瞬間、かわいいものなど、心がポジティブに動く瞬間に目を向けて、その気持ちに素直になってみてください。スタバの新作を飲むだとか、好きな俳優さんが出るドラマを観るだとか。心躍る雑貨をお迎えするのもいいですね。本当に小さなことでいいんです。

紙コップに入ったコーヒー

自分の気持ちが上を向く瞬間に目を向けること。意識してその行動を続けることで、自然と自分の機嫌をとることが上手になっていきます。そして、自分を豊かにしてくれると私は思います。

「専業主婦なのにこんなに優雅でいいのかな?」と考えすぎるのは禁物です。社会に出て働くと給料という形で評価が還元されますよね。その専業主婦バージョンとでも変換しておきましょう。ただ、「機嫌をとること」にかけるお金や頻度はお財布とも相談してくださいね。

たった1つの習慣に辿り着くまでにやった行動

ポジティブとネガティブを両方イメージさせる虹と雲

ここで少し、筆者である私が「専業主婦 やめたい」のループに陥ったときの話を共有させてください。「専業主婦 やめたい」と毎日検索していたのは、はじめて専業主婦になったとき。結婚を機に仕事をやめて九州から東京へ引っ越した直後でした。就職するまでの半年間、心身ともに疲れてしまい、胃腸科にお世話になったのも今では人生経験としてとらえています。

飛行機

退職や結婚、引っ越しにまつわる感情が絡み合って「専業主婦 やめたい」につながっていたんだと思いますが、当時は「とにかく専業主婦をやめたい」という表の部分しか汲み取れず、自分が何に悩んでいるのかもわからずに結構もがきました。「結婚!」「新婚生活!」「仕事やめた!」という、一見するとプラスなところからくる悩みだからこそ、なおさら気づけなかったんだと思います。

以下で、「自分の機嫌をとる」という習慣に辿り着くまでに、必死にもがきながらやっていたことを4つ紹介します。

1 なぜ専業主婦をやめたいのかを考える

ヒントを彷彿とさせる電球

これは上でも少し触れていますが、「専業主婦をやめたい」という表向きの気持ちの裏に隠れている感情を分析するということです。

ポイントとしては、「現状の何を不満に思っているのか」「どこに引っかかっているのか」を洗い出すこと。そして、どうしたらその気持ちを拭えるのかをセットで考えるとなおいいです。専業主婦であることは一旦置いておいて、自分の気持ちに向き合いましょう。

ただ、弱っているときに考えすぎるとますます弱ります。以下の2〜4をおりまぜながら、ぜひどうぞ。

2 自分の好きなことを思い出す

開かれたパソコン

「自分の機嫌をとること」に直結しますが、自分の好きなことを思い出してみてください。心が弱っているときは、どうしてもネガティブなことに目が向きがちです。だからこそ、意識的にポジティブなことを考える機会をつくりたいものです。

好きな食べ物や趣味、以前行って楽しかった場所……、本当になんでもいいです。

3 幼少期を振り返る

赤ちゃんから小学生まで成長する様子

幼少期を振り返ると、本来自分はどんな人間だったのかを思い出せます。自分の好きなことは、幼少期の経験とつながっていることも多々あるので、結構おすすめです。

4 時間があるからこその行動をとる

美術館で絵を見る女性

義務だと感じることではなくて、自分のために時間を使うことが大切です。時間の余白があればあるだけ、考えごとをしてしまいがち。かといって、「時間があるからこそやるべきことを完璧に!」という思考は、心が疲れているときはとくにやめておきましょう。

韓国ドラマを一気見する、ウィンドウショッピングに出かける、ピラティスをするなど、今だからこそできることを探してみてください。

ちなみに私がやっていたのは、心が震える映画を鑑賞することやABEMAアプリで「オオカミくんには騙されない(※当時の番組名)」を観るなど、インドア系のことばかりでした。散歩をするというのも頭に浮かびましたが、知らない土地で地図を開きながらウロウロする気力がありませんでした。

年子ワンオペ中の現在は、自分のために時間を使うというのはなかなか難しく、振り返ると贅沢な時間の使い方だなと感じます。けれど、当時は悶々とすることに頭の大半を囚われていたので、楽しくて行動しているという自覚はあまりなかったように思います。

ただ、何かに集中している瞬間は悩みから目を背けられますよね。一時的な解消かもしれませんが、自分のために時間を使うことは心の健康のためには欠かせません。

専業主婦の憂鬱 現状の何がつらいのか?

ここまで、「自分の機嫌をとること」という悩みの解決策と、それに沿った話ばかりをしてきました。以下では、具体的に私が何に引っかかっていたのかを紹介します。

あくまで私のケースなので、今「専業主婦をやめたい」と感じているすべての方には当てはまらないと思います。けれど、こうやって実体験を羅列することで、感情の洗い出しや言語化のヒントになるとうれしいです。

子どもがいなかった時代

立ち上がれない女性

転居をともなう結婚後、就職するまでの半年間に感じていたつらさは以下の通りです。

  • 書類に「無職」と書くのが辛い
  • 好きだった仕事をもう一度したい
  • 地元が恋しい
  • 隣の芝生が青く見える
  • 思い描いていた結婚生活と違う
  • 専業主婦の悩みを相談できる人がいなくて辛い
  • 順調に市場価値を上げる夫に置いていかれている気がする
  • 時間がありすぎて心身の変化に敏感になる

こうして挙げてみると、ほとんどが過去に囚われているがゆえの感情からきています。最初は正直、自分でも何がつらいのかよくわかりませんでした。ただ、「専業主婦をやめたい」を因数分解していくと、複数の悩みが絡み合っていることに気がつきました。

「ものは考えよう」で片付けられればよかったのかもしれませんが、そういう考え方ができればそもそも悩んでないですよね。私も無理でした。

当時の私の場合、「自分の機嫌をとる」ために必要なのは働くことでした。少し言い方を変えると、外に目を向けること。もともと仕事が好きだったので、また同じ職種で働くことが何よりの“ワクワク”であり、自分をご機嫌な状態に保つ方法だったんです。

そして、モヤモヤは以下のように変換されました。

  • 書類に「無職」と書くのが辛い
    → 「会社員」になったことで解決
  • 好きだった仕事をもう一度したい
    → 同じ職種で働くことで解決
  • 地元が恋しい
    → 一定割り切る & 地元に関わる仕事をすることで解決
  • 隣の芝生が青く見える
    →  働きたい気持ちが満たされて青く見えなくなった
  • 思い描いていた結婚生活と違う
    → 割り切る & 家庭外にも目を向けることで解決
  • 専業主婦の悩みを相談できる人がいなくて辛い
    → 会社に属すことで専業主婦としての悩みがなくなった
  • 順調に“市場価値”を上げる夫に置いていかれている気がする
    → 割り切る & 社会に出たことで“市場価値”という意味で同じ土俵に立ち解決
  • 時間がありすぎて心身の変化に敏感になる
    → 時間の余白がなくなったので解決

子どもワンオペ時代

赤ちゃんがハイハイする様子

妊娠を機に、直近の会社を退職してからは、かれこれ3年ほど専業主婦です。2020年、2021年に出産し、家事と年子のワンオペ育児を95〜100%で担っています。

内2年ほど、業務委託で仕事をしていますが、夫の扶養内で働いていて、かつ家計にお金を一切入れていないので、世の中的には(保育園の仕組み的にも)、「主婦」「無職」というカテゴリに属すんだと思っています。

「自分の機嫌をとる」ということを意識しているからか、以前のように「専業主婦 やめたい」と検索することはなくなりました。ただ、専業主婦をやめたいなという気持ちがふわっと湧いてくることはあります。そういうときは、「自分の機嫌をとる」ことで立て直す、の繰り返しです。

現在感じる専業主婦のつらさは以下の通りです。

  • 家事育児を一人で担っている気がする
  • 一人の時間がまったくない
  • 働きたいのに働けるイメージが湧かない
  • 「働きたい」という気持ちを理解してもらいにくい

上記のつらさがあるなかで、現在「自分の機嫌をとる」べく行っていることは、ざっくり以下。つらつら書くと長くなりそうなので、分けてまとめます。

家事育児を一人で担っている気がする

ゴミ袋

担っている気がするというか、担っています。家事と年子のワンオペ育児を95〜100%で担っています。夫はフルリモート・フルフレックス。これだけ聞くと恵まれていますが、書斎から出てくるのはトイレに行くときのみ。私が書斎に配膳しないと食事をとるのも忘れるという激務っぷり。

なので、お願いするかどうかは別として、ベビーシッターさんを調べ尽くしています。いざというときに頼れる場所があると心に留めておくだけでも安心度が違います。

一人の時間がまったくない

スマホ

上の子は幼稚園の年少々クラスに通っていますが、コロナで登園自粛や休園になることも多々ありました。下の子とは24時間一緒です。というわけで、一人になる時間がありません。子どもが寝ているときは、そっと別室に移動して一人でいるようにしていますが、空気は共有しているわけです。常に動向を気にしながらの一人時間なので、心底リラックスしているかというと微妙です。

これに関しても、ベビーシッターさんがいるということを頭に置くこと。あとは、子どもと常に全力で向き合うのはやめています。常に全力で、かつ24時間だと疲弊してしまいます。子どもと一緒にドラマを観ることもあれば、子どもの一人遊び中に寝そべっていることも(笑)。適度に手を抜くことで自分の機嫌をとっています。

働きたいのに働けるイメージが湧かない

シーツをかぶってオバケになりきる人

現状、夫と私にはほとんど余白がありません。夫が転職するだとか、子どもたちが大きくなるだとか、そんな変化がない限り、しばらくは時間を生み出せない気がしています。もしかすると、もっとうまくやれば何とかなるのかもしれませんが、現状私には策がありません。私が会社に属して働くにしても、家事育児負担は変わりません(外注すれば別ですが)。

また、現在夫の会社の制度を利用して、会社の所在地(東京)とは異なる地方都市に住んでいます。けれど、これも期間限定の話。詳細は何も決まっていませんが、ゆくゆくは東京に戻ることになっています。

飛行機

というのもあり、当初目標にしていた「30歳までに会社に属して働く」のはやめました。幸いにも私が希望する職種はパソコンがあればできる仕事なので、働き方にこだわるのはやめようと思ったんです。

長くなりましたが、働きたいのに外で働くイメージは今でもまったく湧きません。なので、現在は、子どもの昼寝時間(1〜2時間)と夜完全就寝後(2時間程度)におさまる範囲で、業務委託として仕事を受けて働いています。やりたい案件を諦めなければいけなくてもどかしい気持ちになることもあります。ただ、細々とでも、好きな仕事を続けているということが私にとっては重要で、機嫌に直結していると感じています(体力的にはかなりしんどいですが……)。

「働きたい」という気持ちを理解してもらいにくい

丸まる猫

「なんで働かないといけないの?」「働かなくてもいいのがうらやましい」と言われることがあります。とくに母親世代以上の方からは、高確率で言われます。

これは、自分の気持ちを大事にすることで乗り切るしかないです(笑)。自分の考えを伝えることで「なるほどね」と思ってもらえたらうれしいですし、受け入れられなくても価値観が違うだけ、それでいいんです。自分のありたい姿に向けて前進している実感を自分自身が持てていればいいのかなと思っています。

温泉に浸かってリラックスするカピバラ

何度も言いますが、上に挙げたつらさは私の場合です。「専業主婦をやめたい」と思っている方の数だけ、悩みのパターンがあり、状況が異なればとるべき行動やとれる行動も違います。現に、私自身も子どもがいなかった時代と子どもワンオペ時代(現在)とでは、つらさの種類と解決のための行動がまったく違います。

それでも基本の習慣は同じ。「自分の機嫌をとる」のを忘れないこと。そうすることで、悩みが奥深くもぐってしまう前に、消化されていくんだと思います。

何者かになろうとしなくていい

ダイヤモンド

「専業主婦 やめたい」と毎日検索していた私が、悩める主婦を卒業できたのは「自分の機嫌をとること」を習慣化したからです。今は悩みがまったくないというわけではありませんが、負のループに陥ることはなくなりました。

肩書きがなくても、あなたはあなた、私は私。

この記事を読んだ悩める専業主婦の方が、自分らしくいられますように。
すべての専業主婦に愛を込めて。

タイトルとURLをコピーしました